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金属製建具工事

金属製建具工事

「金属製建具」は木で製作する「木製建具」に対する表現で、鉄・アルミなどの金属で製作するサッシやドアのことを指します。樹脂で製作するものもこの範ちゅうに含めています。
 最近は省エネが環境保全や温暖化対策の面から重要視されています。戸建住宅用のサッシ(金属製建具)の普及状況調査の結果によると、断熱性能を有する省エネサッシに分類される複層ガラスを用いる「アルミPG(ペアガラス)サッシ、アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシ」の比率は年々上昇しているとのことです。北海道など寒冷地の新築住宅ではほとんどの場合省エネサッシが使われるようです。住宅市場での省エネ、断熱への関心の高さを考えると、今後、断熱性能の高いサッシ(アルミ樹脂複合サッシ、樹脂サッシ)普及率はさらに高まっていくと思われます。

見積書の見方

【金属製建具工事の見積書】

名称 規格・仕様 数量 単位 単価 金額
AW-1
半外付け引違い窓
16522 W1650×H2200
LIXIL 防火戸FG-S相当品
PW6.8+A12+Low-E3
材工共
1 カ所 222,530 222,530

注)サッシ本体(ガラス込み)+網戸+取付工事費の価格(材工共)

見積書上、金属製建具工事に分類されるのがサッシです。
見積書の名称欄に“半外付け引違い”、規格・仕様欄に “16522 W1650×H2200 LIXIL 防火戸FG-S相当品 PW6.8+A12+Low-E3”、と記入があります。
これは何のことでしょう。設計者や工務店のような建築のプロの方ならすぐに分かりますが、一般の施主にとっては、さっぱり分からないのではないでしょうか。

専門家ならこの見積書を見てサッシのメーカー、グレード、サイズ、入るガラスの種類、形状と開閉方式、取付け方法等、これで全部分かります。
この見積書の解説をしましょう。
「AW-1」は金属製建具の符号で、設計図面の窓部分にAW-1と記入されており、そこに取り付けることを意味します。「半外付け引違い窓」ですが、これは窓の開閉方式と取付け方法を表しています。引違いというのは、2枚以上のガラス戸をそれぞれ異なるレールにはめ滑らせて開閉する窓で、戸建住宅で採用される最も一般的な窓です。
次に規格・仕様欄です。「16522」はサッシの内法寸法の呼称です。165が幅(W)1650mm、22が高さ(H)2200mmを表しています。
「LIXIL 防火戸FG-S」ですが、「LIXIL」はメーカー名、「防火戸FG-S」は、同社が出している断熱性能の高い製品名です。 最後に出てくる「PW6.8+A12+Low-E3」はサッシに入るガラスの種類を表しています。PWは網入り磨き板ガラス(製造時に金網を封入したガラス)で厚みが6.8mm、Aは空気層で厚みが12mm、Low-EはLow-Eガラス(板ガラスの表面に特殊金属をコーティングしたもの)で厚みが3mmを表しています。
つまり、2枚のガラス(PW6.8とLow-E3)の間に空気層を設けた“複層ガラス(ペアガラス)”のことです。
網入り板ガラスは、ガラスが割れても、中の金網が破損を支えるため、飛散防止に優れた効果があることから住宅の開口部に広く使われています。

見積書のなかのサッシ

サッシの種類

ガラスの種類

地域別サッシの種類と取付け方法

転勤族ならご存知でしょうか、畳の大きさはその土地、土地によって微妙に異なっています。同じ6畳間でも、関西の方が関東より大きいのが普通です。同様に、サッシの大きさにも、地域差があります。メーカーの多くは、「関東」間用、「関西」間用、「九州・四国」間用の3タイプを用意しています。そもそも大きさ(面積)が違っていますので、価格も微妙に異なります。
住宅の構造によっても選択するサッシは異なります。戸建住宅の主な建て方に、在来工法(木造在来軸組工法)と2×4工法(枠組壁工法)の2種類があります。在来工法と2×4工法では、設計する窓の大きさが微妙に異なりますので、価格も異なります。
サッシの取付け方法には、半外付け、外付けと内付けの3方法がありますが、内付けは、サッシ面が外壁の内側に位置するので、見切りをつけなければならず、また、雨仕舞いも悪い(浸水の可能性が高い)ので、今ではほとんど用いられません。
現在、主流なのは半外付けタイプです。図のように、対面する柱の内側に取り付けるサッシです。リビングなどの洋室や大壁仕様の部屋(和室を含む)に用いられます。外付けタイプは、真壁の和室に取り付けるサッシです。図のように、サッシは柱の外面に取り付けます。なお、和室の窓の室内側に、障子を設ける場合は、外付けサッシを用います。半外付けサッシでは、障子を設けることはできません。

地域別サッシの種類と取り付け方法

単位と数量&単価

もう一度見積書を眺めてください。規格の右横に「単位」「数量」「単価」とあり、それぞれに文字と数字が入っています。単位はカ所ですから、1カ所、2カ所のカ所ですね。数量には1という数字が入っていますから、1カ所であることを示しています。次は単価ですが、これは金額や価格を示していることが分かります。
通常、サッシは、サッシメーカーが製作し、注文を出した系列の販売代理店に卸します。ここで製品として組み立てられますが、その際、ガラスがはめ込まれて、完成品となった後、梱包され、建設現場に搬入されます。サッシの取付けは、木造住宅の場合、木製の窓枠が取付けられた後、この窓枠にはめ込むようにサッシ枠、サッシ本体が取り付けられます。
サッシの価格は、サッシとガラスの費用が合わさって1組の価格となっています。つまり、先ほどの1カ所当たりのサッシの内訳は、サッシとガラスの費用の合計額だということになります。なお、サッシの取付け調整費用(戸車、クレセント、網戸などの納まり調整)は、家一軒に取り付ける全部のサッシを対象に、一式で計上するケースやそれぞれのサッシ代金に含まれるケース、1カ所当たりの単価を計上するケースなどがあります。

参考1:サッシと防犯

家の防犯どうしてますか?戸建住宅では、泥棒が侵入するのは、1階からが多く9割以上を占めているようです。それでは、2階以上は安全かというと、実はそうでもありません。足場になるようなものがあれば、彼らはどこからでも入ってきます。塀やベランダや雨どいを伝わり、2階の窓を破って侵入など、泥棒にとっては朝飯前だそうです。戸建住宅で泥棒の侵入場所で多いのが、窓からの侵入で、約6割を占めています。
また、侵入方法では鍵のかけ忘れ(無締り)が最も多く、次いでガラス破りとなっています。

泥棒の侵入場所・侵入方法

サッシの防犯性は必ずしも良くありません。泥棒にとっては、ガラスを破りさえすれば、後は、赤子の手をひねるようなものなのでしょう。普通のサッシのクレセントには、上げ下げを制限する錠は付いていません。クレセントの本来の役割は、引き違う2枚の窓を引き締める役目で、防犯目的ではありません。でも、最近のサッシメーカーは、防犯にも力を入れており、少しでも窓が開いていれば、クレセントが締まらない「うっかり防止クレセント」や、交じりあう下框(したかまち)部分をロックする「サブロック」機能、オプションになりますが、サッシを閉めた状態で鍵操作ができ、お出かけピンを抜くと開錠つまみが動かない「戸先錠」などの商品が出てきました。

いろいろなサッシ錠

それでも、ガラスを破られるのはイヤですよね。それなら、格子付きのサッシにしてはいかがでしょう。お風呂やトイレ、キッチンなどの窓に面格子が付いていれば、うっかり施錠を忘れても、泥棒の侵入は防げます。面格子には後付けのタイプもありますから、リフォームでも取付け可能です。泥棒が入りやすいのが1階のリビングの掃出し窓(テラス窓)や1階のその他の窓です。外出の際も、1階の窓全部の雨戸やシャッターを閉めてから出かけるのがベターですが、そこまで手が回らないのなら、今度はガラスにひと工夫してみましょう。

参考2:ガラスと防犯

ガラスに完全な防犯性を期待するのは無理です。割れないガラスはありません。しかし、割れづらいガラスや、割れても飛散しないガラスならあります。泥棒がガラスを割ろうとしても、なかなか割れなかったり、割れたとしても、手が入らなければ、やがては侵入を諦めるかもしれません。侵入の目安時間として、泥棒は侵入するのに5分以上なら70%が、10分以上なら85%が中に入るのを諦め退散するそうです。
ガラスには、防犯ガラスと呼ばれるタイプのガラスがあります。2枚のガラスを粘着性のあるフィルムでサンドイッチしたガラスで、日本板硝子の「セキュオ」シリーズなどがお薦めです。セキュオシリーズの「セキュオSP」は、2枚のガラスの中に1.2mmのポリカーボネート板と中間膜を挟み込んだガラスです。通常なら5分や10分で破られることはないといわれてます。同じく、旭硝子の「セキュレシリーズ」、セントラル硝子の「ラミレックスBG」なども泥棒対策には有効です。対策として、今あるサッシを防犯ガラスに替えてもいいですし、それが無理なら、ガラスの内側に防犯フィルムを貼りましょう。この場合、防犯フィルムは窓ガラス全体に貼るのがいいようです。ガラスの透明度がやや落ちますが、泥棒が外から見て、「あ~、フィルムが貼ってある!」と思ってくれればしめたもの。その段階で侵入を諦めるに違いありません。泥棒から住まいの窓やドアを守る防犯対策製品(防犯ガラス)として、防犯性能試験に合格したCPマークの製品が推奨されています。前述した製品は全てCPマークを取得しています。

日本板硝子の防犯ガラス「セキュオSP」 セントラル硝子の防犯ガラス「ハイレンドスーバー」 防犯フィルムは全面に張りましょう!

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