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石・タイル工事

石・タイル工事

タイルの用途は広く、一般の住宅でも床、内壁、外壁、水回りなど、施工可能な部位は多く、タイルもそれに応じて種類が豊富です。最近では、調湿性能のあるタイル(LIXIL エコカラットなど)を居室の壁に用いるなど、機能面で選択されることも多くなっており、用途の幅が広がってきています。また、意匠性の高いデザインを生かし、アクセントとして使用するケースも増えてきています。
見積単価は、施工部位や面積、タイルの種類、施工方法など条件によって異なります。面積が小さい浴室の床やトイレの床のように、特定部分だけをタイルで仕上げるとなると、外装タイルを全面に張るような、規模の大きいタイル工事よりも、手間の単価が割高になる傾向があります。
数量・単位は、通常平面の平物と出・入隅部分の役物では数量の拾い方がそれぞれ面積(㎡)、長さ(m)と異なるため項目を分けます。役物タイルには、標準曲がり、屏風曲がり、片面取り、段鼻などがありますが、平物に比べ単価は、割高になっています。

タイルの施工方法

タイルの施工方法

タイル張りにはさまざまな方法がありますが、大きくは次の2工法が多いようです。

  • 圧着張り …モルタルによる施工
  • 接着剤張り …専用接着剤による施工

見積書の見方

名称 規格・仕様 数量 単位 単価 金額
ポーチ・玄関床
モルタル下地
材工共
8.4 2,610 21,924
    〃
300mm角平
磁器質タイル張り
材工共
8.4 12,380 103,992
    〃
300mm角垂付き段鼻
磁器質タイル張り
材工共
6.0 m 8,130 48,780

見積書を見てみましょう。
見積書のモルタル下地は、タイルを張る前にモルタルで下地を整えるための工事費を表しています(ただし、タイル下地は一般的に左官工事に分類)。数量は施工面積で拾い、単位は㎡で表されます。単価はモルタル等の材料費と手間を合わせた価格で示されるのが一般的です。
施工部分はポーチと玄関の床で300mm角平の磁器質タイルを使用することが分かります。
前述したように、平面に用いる平物(面積㎡)と出・入隅といった部分に用いる役物(長さm)では、材料の値段が全然違うため、数量の拾い方が異なり、別項目になっています。
単価にはタイルの材料費とタイルを張る手間(モルタルや接着剤なども含む)が含まれています。
なお、材料費と手間を分けて記入する場合もあり、『積算資料 住宅建築編』では分けて掲載しています。

<参考>タイルの選び方

タイルは、その製法、形状、面状によりさまざまな種類があります。また、屋内用と屋外用が明確に区分されています。同時に、壁用、床用の区別もあり、デザインが気に入ったからといって、屋内用のタイルを外回りに使うことはできません。なぜなら、タイル強度の違いや、滑る、滑らないの違い以上に、屋内用と屋外用では、タイルの吸水率が全く異なるからです。吸水率の高い屋内用のタイルを外部に使った場合、凍害などによって一冬で破損してしまいます。
タイルを選ぶには、デザインや色彩だけではなく、その用途を確認することが必要です。

Ⅰ類(磁器質相当)

素地は緻密で硬く、たたくと澄んだ音を発する(吸水率1%以下)

Ⅱ類(せっ器質相当)
素地は硬く、吸水性は中程度(吸水率5%以下)
  • そのほか、セラミックでできたセラミックタイル、土器質に近いテラコッタタイルもあります。
Ⅲ類(陶器質相当)

多孔質で吸水性が高く、たたくと濁音を発する(吸水率22%以下)

成形方法

乾式成形タイル:粉状の原料を高圧のプレス機で成形したもの
湿式成形タイル:土練機で原料を混練し、押出成形したもの

釉薬=うわぐすり

タイルには、その表面の強度や光沢を増すために、釉薬をかけて焼いた「施釉」タイルとかけずに焼いた「無釉」タイルがあります。施釉タイルには、ラスター釉、うす釉、マット釉などがあります。無釉タイルには、テラコッタタイルや素焼きのタイルが該当します。
タイルを選ぶには、メーカーのショールームを訪ねるのが手っとり早い方法です。現物を見て選ぶことができ、釉薬の有無がタイルの質感の違いに影響することも確認できます。

施釉
ラスター釉
:チタンやスズの化合物を焼き付けたタイルで、外装タイルなど光沢のある特殊タイルに用いられる
うす釉
:汚れやすい無釉タイルを改善するため、透明な光沢をごく少量施釉したタイル
マット釉
:つや消し状態となるような釉薬をかけたタイル

(床)Ⅰ類・うす釉・300㎜角平 (壁)Ⅰ類・施釉・12.5㎜角平
(床)Ⅰ類・うす釉・300㎜角平
(壁)Ⅰ類・施釉・12.5㎜角平

Ⅱ類・施釉・300㎜角平
Ⅱ類・施釉・300㎜角平

多孔質セラミック・施釉・303㎜角平
多孔質セラミック・施釉・303㎜角平

Ⅰ類・施釉・二丁掛け
Ⅰ類・施釉・二丁掛け

石工事について

事例では石工事の項目がないため、加工石を使った工事はありませんが、玄関の土間やテラスなどを鉄平石や大理石で仕上げる例も見られます。床に関しては、ほとんどタイル工事と同様の工程を踏んで工事が進められます。戸建住宅で石を多用するのは、建物よりは、むしろ、外回りの方が多いようです。

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