HOME
新築する
各工事の見方
本体工事
仮設工事

仮設工事

完成後、残らない工事

仮設工事は、工事を安全に施工するための足場やシート、仮設電気、仮設水道、仮設トイレ、清掃片付けなど完成後に形として残らない工事のことをいいます。
これらの費用が、建築本体工事に占める割合はおよそ2~5%、金額でみると80~120万円程度(事例の場合)ですが、仮設計画の良し悪しがその後の工程や近隣関係に大きく影響してきますので、適切な内容かどうかを建て主として把握しておくことも重要です。建築場所の土地柄や周辺環境により、例えば都市型住宅や狭小地における仮設工事費用は安全費用が余計に掛かりますので当然高くなるわけです。
一般的な条件下で、割合まとまった費用として計上されるのは、足場費と養生(シート)費ぐらいですので、それらの費用のチェックポイントを解説していきます。

事前に「設計図、工事工程表、見積書」をもとに確認しよう!

①見積書の内容確認

見積書に外部足場の費用が1式○○円と記載されていた場合、それだけでは、一体どのくらいの足場面積(立面的に見たもの)で、設置期間がどの程度で、どんな種類の足場を想定して算出されたものか判断できません。

以下は、設計図や工程表をもとに、施主自身で一式の内容を検証する方法です。検証の前に、どのような外部足場(名称)を想定しているかを工務店やハウスメーカーの担当者に確認しておいてください。

見積書の内容確認

見積書の内容確認

初めに、一般的に外部足場の費用は、組立(架設)・分解(撤去、払い)する作業員の人件費、足場資材の費用(再利用できるので足場を構成する製品材料の購入価格を想定使用可能期間で割り出した費用)、運搬費、足場業者の諸経費などで構成されていることを念頭においてください。

②設計図から分かること

外部足場の設置面積を算出するには、まずは平面図からx軸、y軸方向の外壁の長さを拾い、足場の設置位置を考慮して両端に1.0mずつ加算します(=四周実外壁延長+8.0m)。高さ方向については、矩計図から軒高を拾い、安全確保のために1.0m程度加算します。
事例の平面図を見るとx軸方向の延長が9.1m、y軸方向が5.46m、矩計図5.64mとなっているので、足場面積は以下のような計算式で求められます。
 [{(9.1m+2.0m)×2}+{(5.46m+2.0m)×2}]×(5.64m+1.0m) = 246.5㎡

また、屋根勾配が6寸以上の場合は、滑落防止のために屋根足場が別途必要となります。その他にも、平面や屋根形状が複雑であったり、建物の配置や敷地形状、近隣条件によっては詳細な計画が必要となりますので、十分な打合せを行い、不明な点は確認するようにしましょう。

③工程表から分かること

工事工程表(PDF:127KB)例

作業の進捗を表す工程表を見れば、どのくらいの期間、外部足場が必要なのかの判断ができます。工程表に外部足場設置、または架設と記載された日や、撤去、払いなどと記載された最終日が記入されていますから、外部足場の設置期間の目安となります。

④参考例による外部足場概算工事費

外部足場の設置期間が約3ヵ月必要である場合の工事費を概算してみましょう。足場の種類はくさび緊結式ブラケット一側足場とします。
ブラケット式足場の概算値の計算式は、(面積)230㎡ × 単価(円/㎡)となります。単価は、『積算資料ポケット版住宅建築編』に掲載の存置期間1ヵ月と延長費用2ヵ月分の値を採用すれば、外部足場の工事金額は246.5㎡ × {820+(150×2)}(円/㎡)で276,080円です。同様に、メッシュ状シートの概算は246.5㎡ × {420+(30×2)} 円で118,320円と試算できます。
その他、仮設工事に必要な費目や価格、数量の考え方の目安については、『積算資料ポケット版』の「仮設工事」を参照してください。

ページの先頭へ